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活動報告 (本会関連の記事・資料など)
活動報告: 私たちについて
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「水天とむじなの本尊」と「二つの本尊」
宮前尋常高等小學校副読本『郷土之お話・上之巻』昭和8年度(1933年度) 三 、水天とむじなの本尊(宮前村馬絹) 昔々、宮前村馬絹のある山の麓(ふもと)の道端に、小さな辻堂がありました。そこには、水天(すいてん)という僧がたった一人で住んでおりました。水天は、毎日本尊様の前でお念仏を唱(とな)える外は、時々村々をあちこちと歩くだけでした。 水天は、何でも知っているなかなか偉い人でした。村人は、何か分からないことや困った事ができたりすると、早速(さっそく)、水天の所へ出かけて来て教えを乞(こ)うのでした。水天は、何でもたいてい教えてやりました。また、困った時には相談にのってやりました。 ところが、ある日のことでした。水天は、辻堂の裏のポカポカと日の当たる暖かい山の麓で、何の所在(しょざい)もなくうっとりといい気持ちになっておりました。山の上の方の松の梢(こずえ)は、ゴウゴウと寒そうな音を立てて鳴いているのに、そこは、まるでのどかな春の日のように暖かく穏(おだ)やかでした。 すると、そこへ、二人の村人がやって来ました。 「やあ、水天様、ここ
心一 萩坂
4 日前読了時間: 20分
「もろこし畑の戦い」と「権六谷戸のもろこし」~二作品を比較・検討してわかること~
「もろこし畑の戦い」と「権六谷戸のもろこし」~二作品を比較・検討してわかること~ 萩坂心一(かわさき民話を愛する会会長) 昭和8年度刊行の宮前尋常高等小學校副読本『郷土之お話・上之巻』に「もろこし畑の戦い」が掲載されていますが、これと同じ題材で、川崎の民話作家・萩坂昇さんは「権六谷戸のもろこし」を書き残しています。昭和61年刊『かわさきのむかし話』に掲載されたもので、二作品の間には53年間のタイムラグ=時間差があります。 半世紀以上も時を隔てた二作品を比較・検討することで、それぞれの書き手の思いや時代背景などが浮き彫りになると考え、今回、筆を執った次第です。 昭和8年=1933年といえば、日本が戦争の拡大に傾きつつある頃ですが、そんな時に地元の昔話に着目して、独自の「副読本」を作った宮前尋常高等小学校の先生たちの郷土への思いは並々ならぬものがあったと想像します。 一方、昭和61年=1986年といえば、日本はバブル景気
心一 萩坂
1月13日読了時間: 16分
文化財課のHPに「権六谷戸の昔話」が掲載されました。
川崎市教育委員会文化財課さんのご尽力により、「シッシー君の文化財探訪日記」という形で、二回目の掲載となりました。 掲載された文章は、正確な表記を目的として、私が再現したものですが、92年前の原文を精査し、三年越しで完成しました。 とても苦労しましたが、やりがいはあるので、あと数作品ほど取り組んでみようと思います。ライフワークになりそうな予感が…。 以下のURLをクリックしてみてください。 川崎市教育委員会 : シッシー君の文化財探訪日記 2025年10月 権六谷戸を訪ねました
心一 萩坂
2025年10月23日読了時間: 1分
「もろこし畑の戦い」と「権六谷戸のもろこし」
宮前尋常高等小學校副読本『郷土之お話・上之巻』昭和8年度(1933年度) 二、もろこし畑の戦い (宮前村字野川権六谷戸) 宮前村野川(のがわ)に、権六谷戸(ごんろくやと)という小さな部落(ぶらく)があります。東の方だけを残して、コの字形に三方(さんぽう)山に囲まれた小さな部落です。西の方へぐっと入り込んだ細長い谷戸田(やとだ)を挟(はさ)んで、両側の山の麓(ふもと)のあちこちに十五、六軒の農家が絵のようにたっています。 もう秋も近いある夏の日の午後でした。南の山の麓のお爺(じい)さんは、北の山の草刈りに余念(よねん)がありませんでした。そこへ、一人の男の子が、右手には薬缶(やかん)をさげ、左の手には何か新聞紙に包んだものを持ってやって来ました。 「お爺さん、お爺さん、お荼うけだよ。そりゃ、いいもの・・・。」 男の子は右手の薬缶を下に置いて、さも大切そうに、そして得意気(とくいげ)にその包紙(つつみがみ)を両手でしっかりと抱きしめました。 「ほう、なんだろうなあ、いいものって。」 お爺さんは仕事をやめて、山の根に腰(こし)をおろして
心一 萩坂
2025年10月5日読了時間: 13分


川崎の民話・昔話の交流会 2025/10/26
「かわさき民話を愛する会」主催 川崎の民話・昔話の交流会 ~講演・語り・紙芝居・大型めくり絵~ 10月26日(日) 午前の部 10時30分 ~ 12時 【昼休みも入場可、飲食もOK!】 午後の部 1時30分~3時30分...
心一 萩坂
2025年8月26日読了時間: 2分
川崎市文化財課のHP「シッシー君の文化財探訪日記」
川崎市教育委員会文化財課さんのご尽力により、「シッシー君の文化財探訪日記」という形で、私たちの取り組みを紹介してくださいました。以下のURLをクリックしてみてください。『郷土之お話』に関することが、私へのインタビュー形式で丁寧に紹介されてます。なお、この件は、シリーズ化する...
心一 萩坂
2025年8月15日読了時間: 1分
昭和八年度『郷土之お話』について
2025年8月15 日 かわさき民話を愛する会 萩坂 心一 『郷土之お話 上之巻・下之巻』について 【はじめに】 川崎の民話作家・萩坂昇さん(1924年生まれ~2003年没)が亡くなって22年が経ちます。7年前、昇さんの人柄と業績に魅かれるメンバーが集まり、...
心一 萩坂
2025年8月8日読了時間: 6分
演劇「夢ふる里~昔話の川崎へ~」
2024年11月29日(金)~12月1日(日)、新百合ヶ丘の川崎市アートセンターで、萩坂昇さんの『かわさきのむかし話』を題材にした演劇公演がありました。 上演したのは、川崎市民を中心とした「劇団わが町」です。脚本は 「かわさき民話を愛する会」会長の萩坂心一(劇団わが町劇団員...
心一 萩坂
2025年7月18日読了時間: 1分
2024/9/16「民話の集い」動画配信
当日の様子を地元の「イッツコム」さんが動画配信してくださいました。 二分間の動画です。以下のアドレスをクリックして、ご覧ください。 https://www.youtube.com/watch?v=fNsV8SCl3xc
心一 萩坂
2025年7月14日読了時間: 1分
「かわさき民話を愛する会」の会則
「かわさき民話を愛する会」会則 (名称) 第1条 この会は、「かわさき民話を愛する会」と称する。 (所在地・事務所) 第2条 この会の所在地および事務所は、会長宅に置く。 (目的) 第3条 この会は、川崎の民話に関する活動(事業)を行うことにより、多くの市民に民...
心一 萩坂
2025年7月11日読了時間: 3分
川崎の民話・昔話の一覧表
この表は、本会の副会長・藤嶋とみ子が『川崎研究第59号』(川崎郷土研究会・2021年発行)に発表したものです。出典は主に萩坂昇氏の著書ですが、小澤俊夫氏編『かわさきのむかし話を語ろう』に掲載された作品も取り入れました。右欄の参考文献をご確認ください。 【参考文献の紹介】...
心一 萩坂
2025年7月8日読了時間: 4分
「かわさき民話を愛する会」のあゆみ
2018年、藤嶋とみ子と萩坂心一が出会い、藤嶋は日本舞踊で、心一は朗読で、ともに「鬼げ橋」を披露しました。同席していた方たちから、「これで終わらせるのは勿体ない」という声が上がり、半年間の話し合いを経て、「かわさき民話を愛する会」が正式に発足しました。...
心一 萩坂
2025年7月8日読了時間: 5分
萩坂昇さんの略年譜
【萩坂昇さんの生い立ち・主な著作物】 【関連する社会の動き】 1924(大正13)年8月31日 東京に生まれる。 【1923年9月関東大震災】 1926(大15・昭和元)年 川崎市中丸子に移住。 ...
心一 萩坂
2025年7月8日読了時間: 3分
活動報告: Blog2
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